• Shinya Hada

『私の心の天気予報』翻訳記事③

本記事は"the Weather Forecast of My Mind- Oneness Qi for Mind - Body Medicine "(English Edition) Myoung Sook Kim の日本語訳です。 ①~⑪まであります。翻訳は葉田真也。

https://www.amazon.co.jp/Weather-Forecast-My-Mind-Medicine-ebook/dp/B00AVGK1ZC/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1540986300&sr=8-1&keywords=the+weather+forecast+of+my+mind

B.自然と五行

 自然の時間は、始まりから終わりまで一続きではないが、それぞれの周期の終わりに新しい周期の始まりになるという周期を構成している。自然の四季である春、夏、秋、冬のように宇宙は周期を繰り返すことによってその恒久性を維持している。これと同じ理屈だとして、時間と氣の変化の周期はなんの関連性があるだろうか? そのことをはっきりさせるために、自然の四季の周期と氣の循環の原則を最初に論じよう。

 冬の水氣

 水氣は凍結させるか沈める特性をもった冷たい水のエネルギーである。強い水氣は全てのものを凍らせる。水氣はもっとも冷たい冬と北の方角を表す。冬には、すべては土の中で春を準備して冬眠している。閉じ込める力が大きければ大きいほど、その力が現れる時が来るまで水氣の中で眠っている開く力は強くなる。この陰氣の中に封じ込められているこの陽氣は生命力の源である。

 相対性量子力学を紹介したポール・ダイラックはマイナス電子で充満した莫大なエネルギー蓄積空間として真空を説明している。マイナス電子がプラス電子になった時(これを物質化という)真空にエネルギーが充満する。これが全てのものの源である水氣の観念に似ている。陰と陽のいかなる分離が起こる前にも、一元の状態として、宇宙は水氣で出来ている。この一元状態がある力と振動でかきまぜられたとき、水氣に閉じ込められた陽エネルギーが現れ、陰陽の二分化が起こる。冬が終わり、春が来る。固い種の殻から新芽が噴き出て、全てのものはゆっくりと伸び始める。こうして太陽の温かい光が冷たい水氣を弱める。水氣に閉じ込められた陽エネルギーは水氣から解放されて、木氣になる。

 春の木氣

 木氣は成長の力の象徴である。冬の間、木氣は水氣の力に閉じ込められた力から解放する力を発展させる。一度木氣が水氣から解放されれば、木氣はさらに成長し続ける。木氣が冬の間にためたその力は驚くべきもので、その力を使い果たすまで、成長は決して止まらない。太陽の温かさで成長した木氣は春と東の象徴である。木氣の春の力は春に見られる強い生命の力をよく表している。

 夏の火氣

 火氣は燃える炎のようなエネルギーを表す。強い生命の力として成長する木氣はその頂点に達して、最後にはその活動は弱くなる。それと同時に、木氣は火氣に変わり、燃え上がる。ここから身体的な成長は止まり、茎や葉や花の豊かな成長が始まる。成長する日光は火氣を上らせる。火氣は夏と南を表す。

 秋の金氣

 火氣、増大させる活動の力が弱まると、すべてのものはもはや外へ力を放出させなくなり、むしろ、種を保存する為にエネルギーをため始める。これは金氣の力によってなされる。花と葉は落ち、幹と茎は太くなり固く覆われ始める。これは陽氣に勝る金氣によるものである。木氣は拡散・分配と拡張・拡大の力を発揮するが、金氣は収集と圧縮の道で刈り手になる。斜陽とともに、金氣は強まる。金は秋と西の象徴である。

 土氣

 土氣は陰氣と陽氣を併せ持つ完全に調和のとれた存在である。水氣から木氣、木氣から火氣、火氣から金氣へのそれぞれへの移行において仲介の役割を果たす。つまり、季節の移行と「その間」を表している。土は陰陽両方を含むが、水と金は陰を、木と火は陽を表す。

土氣のもっとも重要な役割は夏と秋の仲介である。秋には、火氣が弱まり、金氣が火氣を取り囲み、包み込む。同時に、金と火の間で衝突が起こる。たとえ、火氣の立ち上ってくる力が弱まって金氣の包んでくる力に火氣の押しとどめる力が抵抗できる。だから、土氣の仲介する力が衝突を解決するのに必要である。

 このようにして、一年のその周期を完成したあとで自然の四季が新しい五行で繰り返される。これらの季節の変化は実際には氣の変化である。

1. 次に人間の四季、つまり陰陽五行と氣の変化の視点で、誕生、成長、老化、死について

C、老化の過程と五行

 人間の体は宇宙の小宇宙であり、その中に宇宙と同じ原則と成り行きが入っている。人間がどこから来て、どこに行くのかという、人生についての基本的な真実を知らなければ、自分の欲求や感情の絶え間ない変化に簡単に揺り動かされて、内面の平和や幸せを失い、身体の氣を曇らせ、氣経絡を遮断してしまう。遮断された身体の氣エネルギーの流れは精神、身体の苦痛、痛み、不治の病さえ引き起こす。

老化の過程は実際に単に身体に起こる氣の変化である。人間は氣エネルギーで満たされて生まれ、その氣エネルギーが使い果たされたとき、人間の生命は終わる。老化の過程は避けることが出来ない、皆が通る生命の地図である。要するに人生は変化であり、実際の変化が氣なのである。

 私たちは、人生を通して、生まれた時に持っている活気を使い果たす。20代までに成長は止まり、ゆっくりと氣は減り始める。このようにして、40年も生きた人間は誰でも氣の修養と氣運用の実践が必要になる。もしそうでなければ、実際に氣の消耗の兆候である脳卒中のような多くの成人病の一つを患う危険性を伴う。普通は、40歳代の人々は仕事の達成のピークとなり、自身の体のケアをないがしろにしがちである。象徴的に言うと、夏の灼熱と違って、秋の太陽光は灼熱を取り除き、麦畑を熟させる湯気を立てるような熱さに変える。同様に、人間も40になると、この季節の変化を経験して、人生を熟考し、精神的、霊的成熟を求め始まるべきである。年を取り、人生の後半の段階に至るにつれて、自身の死の準備をしなければならない。死ねば、私たちは身体を残して物理的身体を離れて、精神とともに来た場所を戻るのである。

 春、夏、秋、冬の変化する天候を含む一年の四季のように、人間の老化のプロセスもまた、氣の変化を通して進む。これが“小宇宙”の天気である。

 詳細に氣変化の老化のプロセスを説明した皇帝内經―古代中国の医療文書はどのように体内の氣エネルギーの変化が身体機能低下の原因となるかを明らかにした。これもまた、“東医宝鑑”(韓国語と中国語の両方で編纂された本で、計浚によって韓国の1613年に書かれた医術書)でも説明された。

1.10歳で、氣エネルギーの流れは経絡に沿う;このようにして、内臓器官の機能は定着する。

2.20歳で、氣エネルギーの流れは最大の状態になり、早く歩ける。

3.30歳で、内臓器官が完全に成熟し、氣エネルギーは活発に回り、このようにして、よく歩ける。

4.40歳で、それ以上に変化がなくなり、氣エネルギーの流れと内臓器官の発達も止まる;色艶は失われはじめ、よりしばしば座ることを好むようになる。

5.50歳で、肝臓エネルギーが弱り、水分が減り、眼光が弱まる。

6.60歳で、心臓エネルギーが弱まり、氣エネルギーの流れは弱まる。そして簡単に心配でストレスを感じるようになり、より横たわりたがるようになる。

7.70歳で、胃エネルギーが弱まる;そして、肌が乾く。

8.80歳で、肺エネルギーが弱まる;そして、頭の明晰さと焦点を失う。

9.90歳で、腎臓エネルギーが弱まる;体重が減り、弱ってくる。

10.100歳で、内臓器官が弱まる;精神的に弱くなる。

東洋の医療書黄帝内經東医宝鑑は同じように人間の老化プロセスを精神的、肉体的変化を生み出す氣の一連の変化として解釈している。つまり、心身は体内に起こる氣エネルギーの状態に影響を受けている。氣現象はそれ自身、精神的肉体的側面を含む、生命そのものである。2009年、世界人口の高齢化に関する報告書によると、国際連合は“ホモハンドレッド同一100歳の時代”として来たるべき時代を位置づけた。というのうは、100年の寿命がすべての人に訪れると考えられるからである。そのことがあるので、新しい経済、社会システムになるように準備をすべきである。そのためには新しい社会政策が100歳に達する人々の肉体的、感情的、精神的変化を考慮して計画される必要がある。東医宝鑑の著者は人生100年を通して起きる精神的肉体的変化に沿って氣の変化を議論し、黄帝内經を引用して、病気の原因となる氣の不足と氣の不均衡を説明することで氣運用の重要性を強調している。

 “ホモハンドレッド”の時代の備えるのにもっとも重要なことは、私たちが予防、全体観的医療としての氣医療の意味と重要性を理解し、氣トレーニングと氣の共有を通して、氣を実践することである。

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