• Shinya Hada

『私の心の天気予報』翻訳記事⑤

本記事は"the Weather Forecast of My Mind- Oneness Qi for Mind - Body Medicine "(English Edition) Myoung Sook Kim の日本語訳です。 ①~⑪まであります。翻訳は葉田真也。

https://www.amazon.co.jp/Weather-Forecast-My-Mind-Medicine-ebook/dp/B00AVGK1ZC/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1540986300&sr=8-1&keywords=the+weather+forecast+of+my+mind

6.氣運用:水昇火降

 氣医療は現代のストレス関連の病気を氣の欠乏と氣の遮断から起こるものとし、それらには氣運用という手段を処方するのだ。氣運用の根本原理は水昇火降によって氣循環を維持することにある。それはあたかも太陽光が地に降り注ぎ、水が蒸発し、空に昇っていく動きと似ている。水を根と茎から引き揚げて太陽光のエネルギーを根に降ろす光合成を行う植物のようでもある。生きとし生けるものはすべて生命の維持のために循環活動を行っている。

 同じ原理は人間の体にも適応される。つまり、それが水昇火降である。通常の循環では、体内の火エネルギーは下のエネルギーセンターに引き降ろされ、生命の水エネルギーは腎臓のエネルギー「精」は心臓に上げられる。腎臓に充分に水エネルギーがなければ、火エネルギーを下のエネルギーセンターに降りることが出来ずに身体症状を引き起こす。内部か外部のコントロール不能の要素によるストレスがあるときにこのような事態になる。この時、感情的心理的ストレスは体内の氣の流れを遮り、氣の循環を逆流させる:火エネルギーが上に上がり、下に水エネルギーを沈めてしまう。もし、このように時間の長い期間氣循環がさえぎられると、水エネルギーの不足が起こり、その結果火エネルギーは頭から降りることが出来ない。水氣が肝臓で不足すると、火氣は上体でとどまり、下のエネルギーセンターに降りることが出来ない。それは様々な病気の原因となる。例えば、脱毛、ドライアイ、頭痛、口渇、消化不良、手足の冷え性、首のこり、慢性疲労である。この類の循環の問題は中間のエネルギーセンターが詰まると起こる。心臓と腎臓との間の氣循環が遮断されるのである。疎外感、ふさぎ込み、抑うつや孤独な気持ちなどの感情的症状は中間のエネルギーセンターのそうしたつまりからくる。感情的な影響に加えて、続く不安感や神経過敏は精神集中を損なう。これらの感情的精神的な問題は、高血圧、慢性消化管疾患や卒中のような身体症状の主な原因となる。感情の不安やうつ、集中力の欠如は反社会的な行動や自殺に現れることがある。

 逆に、氣が滞りなくよく循環すれば、明確で強い精神集中ができ、内臓は消化問題や便秘なくよく機能するし、優しい気持ちに溢れ、より忍耐ができ、自制がきき、活力のもわく。体内の氣の循環が良いことが本来の水昇火降であり、この氣の循環が滞らない限り生命は続く。つまり、水昇火降は命の「道」なのである。

 感情的なストレスはこの自然の氣の流れを止めてしまい、この氣の流れを逆流させてしまうこともある。慢性疾患からこの火昇水降がはじまる。この氣の逆流が体内に起こると、胸から頭にかけての上体は温まり、胃の部分から体の下半分が冷たくなる。肩こり、慢性疲労、目の充血、赤ら顔は体内の氣の流れが滞ったときの症状である。

 心を鎮める霊的修練がないために氣の流れが滞り、ストレスに簡単に負けてしまい、心の平安を失い、そのストレスの制御不能による体の症状が最後には病気と診断されるに至ると言って過言ではない。

 人体の元氣エネルギーの不足は火氣の制御を妨げ、上体に火氣を挙げてしまう。そのような状態でリラックスしたり、心を落ち着けたりしようとすることは難しくても、自然の氣の流れを維持することは難しいと悟るだろう。これは充分な生命の水氣が下のエネルギーセンターに溜まっていないからである。一元の氣修練でより強い下のエネルギーセンターを作り上げて、体内の氣の流れを活性化することができる。これが体の症状が出る前にストレスと打ち負かす基本法である。

 7.性格こそ万病の元

 心や感覚、感情は脳がすべての細胞に送っている神経情報を左右する。細胞が脳から受け取る情報に応じてホルモンは分泌され、心拍数も血流も変わる。驚いたときや、怒りを感じたとき、心拍数が上昇し、ストレスホルモンの分泌が促進され、血圧は上昇し、食欲は減退する。感情ストレスが恒常化すれば、免疫を含めた全て生理機能は減退し、体の症状となって現れる。

 日常生活の耐えづらさはさらなる心理的ストレスのもとになり、時には喫煙、飲酒、体に負荷がかかるほどの暴食に駆り立てられることになる。よくある体のストレス性の症状は消化器の病気である。ストレス下においては胃の血管の収縮により消火に問題が生じ、胃酸の分泌を促して、胃炎や胃潰瘍を引き起こす。ストレス性の胃腸炎もストレスを受けやすい人の特有の症状である。下痢と便秘が交互に繰り返されて腹部に重さや痛みを感じるが、検査では体の病気は見つからない。こうした症状は腸に繋がる氣経路のエネルギーの遮断による身体以前のレベルでの症状である。うつや、悲しみ、失望など感情的ストレスはエネルギー的に大腸や肺、鼻に繋がっている金氣に関連する。

怒りは肝臓を弱くする。五行の中でも怒りは木氣に関連し、怒りが肝臓や胆のうに繋がる木氣を弱め、霞目や頭痛、首の凝りなどの身体症状の原因となる。そのため、肝臓疾患の患者には氣運用と氣共有を含めた氣運用のプログラムをお勧めする。氣運用プログラムで、肝臓の経絡の遮断を開き、元氣で穴埋めし、血流を活性化させて、肝臓機能を回復させるのである。

 競争と軋轢のこの社会で生きることはストレスから逃れられないし、実際に心をコントロールし、氣の流れを利用してストレス要因に打ち勝つ術を学ぶ場所はどこにもないし、この時代に、心身が深く陥る感情的身体的不健康の前触れに対しては私たちは無知である。そして、病気にならないように予防するためのケアも関心もない。氣運用プログラムにより生来の身体構造や心理や人格を変えることでその隠れたサインや兆候を解決できる。氣で満たされ、氣が全身によく回れば、心身はリラックスし、落ち着きを得る。体で氣運用プログラムを続けることで身体の構造を改善できる。氣運用プログラムは心と基本的な生活パターンを変える全体観的治療を目指している。それは瞑想と一元の氣修練で心身に元氣を満たすことで可能になる。

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